養分と毒素

死ねないから生きている

ゴールデンウィークとヘビーストーン

10連休、お疲れさまでした。

私はマンガを買い集めたり、積読タワーを建てたり、3泊4日で夫の実家に行くはずだったのをドタキャンしてしまったり、その後風邪をひいたりして、大変疲れました。

 

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ここ数年、夫の夏休みと年末年始とゴールデンウィークは、夫の実家に行くことが多い。

私の実家には行かないし、旅行できるような金銭的余裕もないし、とはいえどこにも行かないというのもつまらない。その結果、比較的お金のかからない小旅行として「義実家への帰省」が選択される、という感じだ。

義実家はすごく近いというわけではないが、すごく遠いわけでもなく(新幹線や飛行機に乗る必要はない)、交通費は比較的安い。宿泊費も食費もかからない。何より、夫は自分の実家に帰省するのが好きなのだ。

嫁である私も、それにいやいや付き合っているわけではない。夫の家族はベタベタしてくることも、他人行儀すぎることもなく、ちょうどよい距離感で接してくれる。帰省している間、数度は一緒に出かけるが、ほとんどは部屋でのんびりさせてもらえるのもありがたい。夫の実家は広いので、自分たちの部屋にいれば、リビングや他の部屋の話し声や物音が気にならないというのも大きいと思う。

私にとっては「義実家」なので、まったく気を遣わないわけではないし、帰省を終えて自宅に戻ると正直ほっとする。積極的に行きたいと思うわけではないけれど、義両親のことが好きだし、特に義母は、私の体調のことや両親との関係を知ってくれている。だから時々は会いたいと思うし、義実家に行くということ自体は負担でもなんでもないのだ。

 

ではなぜ今回、ドタキャンに至ったのか。

原因はおそらく、春の不安定な気候や、連休前の仕事で疲労していたことと、月経前の時期が重なったせいだと思う。

帰省前日、荷造りを始めなくてはと思ったところで身体が動かなくなった。

少し休んでからにしよう、と薬を飲んで横になるものの、身体はさらに重くなり、時間はどんどん過ぎていく。

もう決まっていることなんだから、と自分を奮い立たせようとしてもうまくいかず、呼吸がおかしくなって涙が溢れてくる。

何がそんなに不安なのだろう。何がそんなに怖いのだろう。

これから荷造りをして、明日の朝家を出て、人でいっぱいの駅で電車に乗って、自分の家ではない場所で数日間を過ごす。そのすべてが不安で恐怖だった。

「明日、無理かもしれない」と伝えると、夫は不満げな顔をした。1ヶ月以上前から決まっていた予定で、特急のチケットも取ってしまっていたのに、前日にそんなことを言い出すのだから当然だと思う。

「荷造りなら俺がやるし」「そういうことじゃない」といった押し問答が少し続いたが、最後には「実家に帰るときにこんなに具合悪くなるなんて、今までなかったもんな」と彼も理解してくれ、今回はやめようという結論に至った。

その後も義実家に連絡を入れてもらったり、特急券の払い戻しに行ってもらったりせねばならず、夫に対して申し訳ないという気持ちは強かったけれど、予定を取りやめることが決まると少しずつ気持ちが落ち着いてきたので、これでよかったのだと思うようにしている。

義両親もメールで「気にしないで」と言ってくれたのだけれど、罪悪感は漬物石のようにずっしりと乗っかっている。

 

今日は連休が明けて最初のカウンセリングだったので、以上のことを先生に話したところ「受け入れてもらえてるからこそ、期待に応えなきゃって思ってしまうのかもしれないよ」と言われて目からうろこだった。

私たちには子どももいないし、義実家に対してできることといえば、時々帰って顔を見せることだと思っているふしがあるので、それはすごくあるかもしれない、と思った。

とりあえず少しずつでも、この漬物石が小さくなってくれればいい。